巨人・小林誠司捕手論と野村克也の捕手論

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野村克也,捕手論

名捕手、野村克也氏はインタビューでこう答えている。

プロ野球80年の歴史を見ても、名捕手と呼ばれる人には高卒選手が多い。申し訳ないが、俺は大学出身のキャッチャーは信用していない。高校を卒業する18歳から22歳頃までの4~5年間が、一番大事な時期なんだよ。その時期は野球の基礎作りの段階であり、プロで過ごすことが重要だという。大学、社会人ではその場しのぎの配球をさせることがある。俺はシダックスの監督もしていたから分かるけど、1回負けたら終わりのトーナメント戦だと、無難な配球ばかり教わるとそれがクセになってしまうんだよ。

そして、キャッチャーの成長の場は日本シリーズ。リードはからきしだと思っていた阿部慎之助も日本シリーズを経験してからは見違えるように成長した。短期決戦での1球の大切さ、重みを経験したからこそだろう。

優勝の陰に大投手ありとはよくいわれるが、俺は優勝の陰に名捕手ありだと思っている。

この言葉を借りるとすると、まさに小林はWBCの短期決戦で一気に成長したということになる。

そして、野村氏はS1のVTRに出演した際に小林のことを、こう語った。

これまで小林のことは散々にぼろくそにダメ捕手として語っていたが、久しぶりに見る名捕手。小林はあまり注目していなかったけどこのWBCで非常に俺の脳裏に焼き付けたよと大絶賛。

さらに、スローイングについても捕ってからが速く無駄がない。走る状況では少し、右足を引いて構えるキャッチャーが多いが小林は最初から両足を開いて構えている。肩に自信があるんじゃないかなと分析し、攻守にわたって大活躍だね。長生きはできないけど小林を見るのを楽しみにグラウンドに行きますとべた褒めだった。

小林誠司、捕手論

巨人・小林誠司

小林誠司:年度別成績

WBC出場成績:打率4507試合20打数9安打1HR6打点

WBCではラッキーボーイとなり活躍したがシーズンに入って打撃は元に戻ってしまった。WBCではつなぐんだという意識で大振りにならずにシェアな打撃だったと思うが、シーズンではどんな球でも引っ張る打撃に戻ってしまった。そして、下半身が安定していないから変化球は待てずにバットが出てしまい空振りが多い。

打撃に関しては阿部との自主トレで期待していたがここまではまだ成長が見られない。しかし、捕手に関しては、強化試合で千賀投手のフォークが取れず外野からは色々言われ凄く悔しい思いをし、絶対に見返してやる、次は取ってやると本番での千賀投手とのバッテリーを楽しみにしていたそうだ。

そして、そうそうたるメンバーの豪華投手陣に臆することなく投手陣をひっぱっていった。

巨人では自信が無く、投手陣にも遠慮していた小林はWBCでの活躍で自信がつき巨人の投手陣を積極的に引っ張っていっている今季。周りの見る目が変わると、こうも小林が打てなくても評価が変わるのかと面白い現象でもあるが、打てる捕手が絶対条件だった巨人の捕手が小林のWBCでの活躍により、守れる捕手でOKというスタンスに変わった瞬間でもあった。

小林誠司,捕手論

勝つこと、勝利することがすべて。1対0で勝っても、10対9で勝っても、逆に、0対1で負けても9対10で負けても結局反省はあるんです。

その中で求められることはプロである以上、結局試合に勝つことなんです、と語っている。

そして、ペナントで重要視するのはデーターですか?との質問に、もちろん重要です。しかし、打者の反応が違っていることがその場で感じ取れればその場で変える柔軟さも重要。

それを、あの場に座って感じ取らなければいけないと気をつけている部分である、そういう話を阿部さんにもしてもらいましたと答えていた。

阿部との自主トレは、小林の志願だった。

捕手としての数々のタイトルをチームにもたらした阿部さんから学びたかった。凄く貴重な時間で聞いたこともないような話を優しく教えていただきました。そんな阿部選手と自主トレで一緒に過ごすことによって、阿部さんの見えない部分までわかった、と。

阿部選手の行動は、やっぱり周りが見えていて、すごく深い考え方で野球に取り組んでいる姿はすごく勉強になった、と。

松井選手にしても、阿部選手にしても結果を出している人は練習の仕方、考え方も違いますね。これを小林が学び、打撃にも生かしてほしい。

最後に、捕手としての条件を聞かれた小林は

やっぱり勝てる捕手が一番だと思います、結局負けたら何も評価されない。技術的なことはベースにあってのことですけど、ここというポイントで勝てる捕手でありだいです。ということばで締めくくった。

そういえば、捕手のリードは結果論と言ってた人もいたなぁ・・

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